2012年11月10日土曜日

無花果とムーン

無花果とムーン

桜庭一樹氏の最新単行本です。

とてもかなしいのに、爽やか。
表紙の雰囲気とは裏腹に、晴れた日のすがすがしい景色が目に浮かんできます。
でもそれが更に、夜や彼岸の暗さを引き立ててもいます。

とにかくかなしい。なんかもうやりきれない。

でも、人の死というのは得てしてやりきれないものであり、
残された者は途方に暮れるしかなくて、
なんとかその人のいない現実を受け入れざるを得ないのだ、
ということを痛感しました。

死者が「心の中で生き続ける」なんてのはただの慰めで、
本当は、死んだらそれきり、それでおしまい。
どんなに相手を「えいえんに大好き」だとしても。



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桜庭一樹『無花果とムーン
角川書店 2012

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